外壁通気工法

こんにちは。
埼玉県の注文住宅 新築 リフォームなら「原価で建てる自然素材の家」「外断熱の家」(有)埼玉建築職人会にお任せ下さい。

さて今回は、いよいよ「外壁通気工法」のご紹介をさせて頂きます。
外断熱工法について興味のある方は、最初に外断熱の頁からご覧頂いたほうが流れが把握しやすくなっておりますので、合わせてそちらもご覧頂けたら嬉しいです。

外断熱工法の場合、壁の断熱材を外壁通気工法に使用する「通気胴ブチ」で固定するため、外断熱と通気工法はセットになります。

それではさっそく「外壁通気工法」のご紹介をさせて頂きます。

写真は通気胴ぶちで断熱材を固定する作業工程です。
外断熱施工
このように外壁に通気胴ブチと呼ばれる桟木を打ち付けて壁の断熱材を固定するとともに、外壁材と断熱材の間が通気されるように造ります。

建物の出入隅は幅の広い材料を使用します。
外壁通気工法
↑この桟木は耐久性に優れるヒノキ材を採用しています。

通気工法の窓廻りの納まり
通気工法の窓廻り
↑窓の廻りはこのように適切な隙間をあけて空気の流れをスムーズにします。

ちなみにイラストだとこんな感じです。
外断熱の外壁通気工法

採用するビスの種類
外断熱のビス
↑このように使用する断熱材の厚みによってビスの長さを選択します。

↓ビスを躯体に40ミリ以上ねじ込みます。
外断熱のビス固定

以上、「外断熱工法」のシリーズからご覧頂いた方は、今回で「その⑥」までかけてご説明させて頂きましたが、実は少し特殊な例として、インナーバルコニーの室内側などの断熱方法もあるのですが、そちらは少し特殊でわかりにくいので今回は一応ご用意はしていたのですが、いったん保留とさせて頂きます。

それでは「外断熱工法」の特集記事はこれで終了させていただきます。

みなさん、これまで長く見ていただきましてありがとうございました。

外断熱は奥が深いので、今後もちょくちょく細かい部分でご紹介させていただくと思いますが、またご覧いただけると嬉しいです。

屋根の通気工法

屋根の通気工法について解説したいと思います。

外壁の通気工法というのは既に一般的に広く採用されているのでご存知の方も多いかと思いますが、屋根の通気工法はまだ採用している工務店は少ないので、その点も含めて解説したいと思います。

屋根の通気工法
屋根通気工法
↑こちらのイラストでは壁の通気層から屋根の通気層に空気が流れています。
最終的にこの空気は「棟」(一番高いところ)から外気に開放されます。

なぜこのような仕組みが必要なのかというと、実はあまり重要視されていないのですが、実際に建物の屋根面は夏季の直射日光で60度を軽く超えという想像を絶する暑さになります。

この一番日射の影響を受けやすい屋根面は、その熱を下地材に伝え、そして建物内に伝達されます。どうりで通常の建物の小屋裏が暑くなるわけです。

そこでその暑さを大幅に軽減できる工法のひとつが、この屋根の通気工法です。
通常はこの通気工法だけではなく、屋根断熱も併用されるため、この工法でつくられた建物は一般の建物と比べてかなり熱効率が改善されます。

唯一、デメリットとしては施工単価が上がってしまうことです。
屋根面に高性能な断熱材を入れるのと、断熱材と下地材の間に空気層を設ける手間があるので、材料費と施工費がアップしてしまいます。

しかしこの対策を講じれば、その後の熱効率を考えると、十分に採算は取れると思います。
屋根面積にもよりますが、一般住宅でしたら数万円単位から検討可能ですので、それで建物の最上階の住環境が改善されるのなら是非とも採用したい工法のひとつになるかと思います。