今回はハクビシン対策をひとつご紹介致します。
ハクビシンとは?
こんな感じの一見可愛らしい動物です。
しかしこれがなかなかのいたずら物で、屋根や外壁、床下などの隙間から建物内に入り込み、天井裏などの暖かいところに住み着きます。
そうすると天井裏には糞尿が溜まり、悪臭が漂い、やがては天井が落ちてくるなんてことも!
それでは最近、弊社で扱ったハクビシンの対策の一例をご紹介します。
今回は築30年以上経過している建物で、屋根の瓦をメンテナンスせずに放っておいたところ、漆喰という詰め物がなくなってしまい、その隙間から夜な夜なハクビシンが出入りしていたという事例です。
既存の屋根状況
上の写真において、屋根と壁の取り合い部分の漆喰がすべてなくなってしまっています。
こちらはハクビシンがやったのではなく、経年劣化によるものです。
アップの写真
アップで見ると中身がないのが良くわかります。
ここから入ればすぐに1階の天井裏に入れるようになっていました。
ハクビシンの糞
このようにハクビシンの糞がたくさんありました。
雨が降ると流されるので、意外と気付かないのかもしれません。
今回は裏のお宅が「たぬき」のような「アライグマ」のような動物を見たということから、こちらのお客様が気付きました。
屋根の劣化
上の写真のように場所によっては下地材が腐食してなくなってしまうほど劣化が進んでいました。
ではここから改修工事のご説明に入ります。
まずは既存の瓦をすべてはずしていきます。
瓦を撤去すると想定どおりかなり全体的に痛んでいました。
瓦撤去後の状況
下地のないところに載ると、そのまま天井裏まで落ちてしまいます。
下地材の補強
既存の屋根下地の上に、もう一枚板を張っていきます。
屋根瓦下地
屋根の板が張り終わったら、このようにルーフィングという防水紙を貼り、瓦桟を打ち付けます。
瓦工事
今回は築年数が経過しているのと、残りの耐久性や先々の建て替え等の変動性を考慮して、それほど長期の耐久性を要求されないというお客様のご要望により、既存の瓦を掃除し、特に痛んでいるものは新しいものと交換し、それ以外は再利用しました。
工事完成
最後に漆喰の代わりに南蛮を詰めて工事完了です。
これでハクビシンの入る隙間がなくなりました。
その後の経過も良好で、その後はハクビシンの姿も見かけなくなったとのことです。
弊社ではこのようにハクビシンやネズミによる対策も根本から行いますので、単なる駆除ではなく、駆除したあともそれらが入らないように建築工事で対策を講じます。
このような被害でお困りの方、あまり遠方へは行けませんが、可能な限り対応させて頂きます。