サイディングリフォーム

ここではサイディングのリフォームを紹介しますが、一言でサイディングのリフォームと言っても、その傷み具合によっていくつかの手法があります。

①新築後10年以内でまだ色あせしていない場合。
②既に色あせして美観を損ねている。
③新築後15年以上経過し、傷みがひどい。

大きく分けるとこのように①~③のケースに分けて考えられます。
①の場合、高性能なクリアー塗装により新築時の風合いを復元することが可能です。
②の場合、既に美観を損ねているのでサイディングそのものに塗装をする必要があります。
③の場合、②の塗装だけでは済まないので、傷みのひどい部位を補修したり下塗り材の性能を上げる必要性があります。

このように近年主流となっているサイディングのリフォームは表面の塗装で済ませるケースに限定してもいくつかの施工方法があり、さらには既存のサイディング材の上に異なるサイディングを増し張りする場合や金属系の断熱材と一体となっているサイディングを増し張りするケースなど様々な選択肢があるのです。

これらは施工のプロに意見を聞きながら好みやそれぞれの劣化状況に合わせて選択する必要があります。

そんな中、今回は①のケースをご紹介します。
本来ならサイディングに着色する②や③のようになる前に①で対応するのが一番ベストだと考えるからです。
資金的に厳しいのは理解していますが、サイディングのメンテナンスは遅らせれば遅らせるほど費用が増幅するのと同時に他の部分への影響なども生じてきますから、そうなる前に極力早めにメンテナンスをすることで最小限のコストで最大の効果を得て頂きたいと思うのです。

さて、それでは①のクリヤー塗装ですが、当社では『UVプロテクトクリヤー』のシリーズをお勧めしております。樹脂系とフッ素系がございますが、サイディングのメンテナンス時には多少なりともコーキングの補修が必要になるのと、仮に上位のフッ素系を採用したからと言って次回の足場を必要とする工事までの期間が延びるわけではありません。しかし近年ではコーキングの性能も向上しており、メーカー保証で15年、場合によっては20年から30年もつといわれているものもあるので、それらのコーキング材に打替えるなら上位のフッ素を採用するのもいいでしょう。

いずれにしてもこのUVプロテクトクリヤーにより、サイディングが劣化する前に先手を打ってメンテナンスしてほしいのです。

この商品は雨で汚れを洗い流せる画期的な商品です。
勿論、新築時から高性能サイディング材として光触媒などのシリーズを採用されているお宅は、その性能が落ちてから採用すればよろしいかと思いますが、一般のサイディングを採用されているお宅においてはリフォーム時にはその光触媒と同等のクリヤー塗装をお勧めします。

UVプロテクトクリヤー

ピュアライド UVプロテクトクリヤーシリーズ

ピュアライド UVプロテクトクリヤーシリーズ
上の写真のように雨で汚れが落ちるので長期間外壁の美観が損なわれません。

ピュアライド UVプロテクトクリヤーシリーズ
このようにフッ素のタイプと樹脂のタイプを比較すると耐久性に差が生じますが、現在の技術では10年サイクルで外壁や屋根の点検を含めたメンテナンスを行うほうが適切かと思います。

ただ、メンテナンスをせずに放置するのは資産を劣化させているのと同じことで、実際にお金を使っていないので実感できないかも知れませんが、実質的にはある程度まとまったお金を捨てているのと同じことだと考えています。

快適に住み続け、財産を守るという意味においても適切な時期に適切なメンテナンスをお勧めします。