断熱 リフォーム

昔ながらのすき間だらけの家って寒くて体に応えますよね。
そこで今回は住宅リフォームにて家の断熱材を入れ替える断熱リフォーム工事をご紹介します。
リフォームで夏は少ない空調で涼しく快適に、冬も少ない暖房でほっかり暖かく過ごせる家をつくりましょう。

内装解体
内装解体
↑まずは内装ボードの解体からはじめます。

既存断熱材
既存断熱材
↑上の写真は勾配天井の屋根面に設けてある既存の断熱材です。
築15年もすれば、たいていはこのようにカビで真っ黒になります。

断熱材撤去
断熱材撤去
↑今回は天井を吹抜けにして屋根面に断熱材を入れた改修事例をご紹介します。
天井が高くなって広々した空間になります。
建物の小屋裏空間は、本来有効利用したほうが絶対にお得です。それは小屋裏収納として利用するもよし、吹抜けの勾配天井として利用するのも良いと思います。

天井断熱施工
天井断熱施工
↑このように天井面に丁寧に断熱材を施工します。

天井仕上げ
勾配天井仕上げ
↑こちらは天井仕上げに無垢の板を張っているところです。

勾配天井仕上げ
勾配天井仕上
↑断熱リフォーム後はこのようにきれいになります。


次に通常の天井の断熱リフォームをご紹介します。
一般的な天井断熱の場合、既存の天井を部分的に解体して入れていきます。

既存天井断熱
既存天井断熱
↑既存の断熱材はこのようにボロボロです。
これは決して珍しいケースではありません。

断熱材交換
断熱リフォーム
↑このように新しい断熱材を入れていきます。
1箇所の小屋裏点検口から工事できる場合もございますが、内装リフォームと一緒に行いながら少し居室側からも作業したほうが作業性が向上するので適切な断熱工事ができます。


次に壁の断熱工事事例も少しご紹介したいと思います。
築20年程の建物の外壁面の断熱材はたいていは真っ黒にカビていて性能が著しく低くなってていることが多いです。

既存壁断熱
キッチン撤去時
↑こんなに真っ黒にカビています。
室温変化のくりかえしによる結露のダメージで、もはや原型のないものもあります。

壁断熱交換
断熱材交換
↑断熱リフォーム後はこのようにきれいになります。

壁の断熱施工
壁断熱施工
↑壁の断熱材は使用される建物の目的や求められる断熱性能によって使い分けます。
内断熱のみの改修か、外断熱にするか、内断熱と外断熱を併用するかという選択肢があります。

壁断熱施工
壁断熱
断熱材はすき間なくきっちり入れていきます。
壁断熱
↑この断熱材の上にボードを張ってクロスを貼れば仕上がりです。

断熱改修工事で一年中快適に過ごすと共に、光熱費を節約しましょう!

内装リフォーム時の断熱改修

今回は内部のリフォーム時に合わせて構造補強や断熱リフォームを合わせて行った物件をご紹介します。私はよく一定のリフォーム規模になるとこのように内部のリフォームに合わせ、そのまま中をきれいにするだけではもったいないので、合わせて構造の補強や断熱材の交換などをお勧めしています。

今回ご紹介する物件は、リフォームした部分は現在の最高ランクの省エネ基準をクリアするレベルとなり、わずかなエネルギーで冬の寒さや、夏の暑さをしのぐことができます。今はゼロエネルギー住宅なども流行っておりますが、まさにリフォームにおいてもそのレベルは達成可能なのです。

既存の居室
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リフォーム前はこのように普通の和室でした。
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床は畳で壁は京壁、天井は木目板というごく一般的な昔流行った和室タイプです。

まずは解体から始まります。
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このような状態まで壊してしまって大丈夫なのかと心配されてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね!

構造等のチェック
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既存の構造体を細かく確認し、必要に応じて補強策を施します。
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こちらは2階建て住宅の1階部分から2階の床下地を映したものです。
隙間から少し見えますが、既存の断熱材は性能が低いことが多いので、既に内部の温度変化の繰り返しにて結露が生じ、真っ黒に変色しているケースが多いのです。
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このように解体してしまうと元の躯体が出てきますが、よくあるTVのリフォーム番組のようにいきなり天井を「どか~ん」と落としたりはせず、丁寧に少しずつ解体していきます。
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綺麗に解体し終えた状況です。

断熱リフォーム
断熱の入れ替え
今回リフォームしたのは主として1階部分なので、1階部分の床、壁、天井の断熱材を入れました。ご覧のように高性能断熱材を隙間なく充てんすることで、適正に省エネ基準をクリアします。

天井断熱施工
小屋裏断熱材
上のように入っていなかった天井の断熱材を綺麗に入れました。

小屋裏金物補強
金物補強
折角小屋裏に入り込んで断熱材を入れるのに、悪い部分を直さない手はありません。
ですのでこちらで金物補強が必要な部位は金物にて補強を行い、新たに小屋束を入れる必要があれば上の写真のように小屋組に柱を入れていきます。

インプラス 内窓
インプラス 内窓
上のようにインプラスを設置し、快適な省エネ生活を過ごせます。
私の手掛ける物件では、このようにインプラスを採用してリフォームするお宅が増えています。
こちらはただ採寸して入れればいいと簡単に考えてはいけません。リフォーム時には、窓枠の歪みなども生じているケースがあるので、きちんと経験を積んだ職人が採寸して取付まで行うことが大切です。

断熱玄関ドア
断熱玄関ドア
上のように玄関も断熱仕様のドアに交換しました。

完成後の居室
内装リフォーム
上のように今までは間仕切りで2室の和室と家事室のような3帖程度の部屋がありましたが、リフォーム後は間仕切りをとって1室にまとめました。開放的で断熱性及び気密性の高い居室が出来上がりました。

収納も設置
内装リフォーム 収納
完成後はこのように新築と変わらないほど綺麗に仕上がりました。
現在はこの家で快適に過ごして頂いております。

屋根の断熱リフォームで快適になる

さて今回は、『屋根の断熱リフォーム事例』をご紹介します。

よく私は、趣味であるマラソンをしていると、特に寒い冬場の朝方、戸建て住宅の屋根頂部で結露水が流れているのを見かけます。

下記の写真は長年流れ続けた結露水のあと
屋根面結露
寒い冬場は室内で暖房をしますが、その暖かく湿った空気が小屋裏へと流入し、外気温で冷やされた屋根面と触れることによって大量の結露となって現れてきます。当然このような生活を繰り返していれば屋根の腐食は加速的に劣化していきます。

そこで今回は、屋根の断熱リフォーム事例をご紹介します。
ここでは高性能フェノール樹脂を採用した内断熱リフォーム事例ですが、断熱にはいくつかの手法がありますので、外断熱として採用するケースも多いです。

既存建物
既存建物
↑改修前の足場施工時の状況です。

リフォーム前の屋根状況
屋根施工前
↑このように見た目ではどこが悪いのかほとんど判別できませんが、そこが屋根の厄介なところでもあります。

漆喰の劣化による落下
漆喰の劣化
↑棟に詰めてある漆喰は劣化してこのようにあちこちに散乱していました。

屋根下地の劣化
屋根下地の劣化
↑屋根下地は指で押しただけでも沈み込むほど痛んでいました。

屋根下地の劣化
屋根下地の劣化
↑このように人が乗るだけで大きく沈み込んでしまいます。

既存屋根瓦撤去工事
屋根瓦撤去
↑それではさっそく既存の屋根瓦を撤去していきます。
テレビでど派手に演出するような乱暴な壊し方はしません。
一枚一枚丁寧に整理しながら機械で下ろしていきます。

スズメの巣
スズメの巣
途中、こんなものや

ネズミの糞
ネズミの糞
↑こんなものも出てきました。

瓦撤去後
瓦撤去後
↑瓦を撤去するとこのように瓦桟と屋根下地が見えてきます。
この段階では屋根下地がかなり傷んでいるので、屋根垂木(下地)のない部分を歩くとそのまま天井裏まで落ちてしまいます。

屋根下地撤去
屋根下地撤去
↑屋根下地を撤去していきます。
屋根を外断熱にする場合、この板の上に断熱材を施工してもいいでしょうし、下地がひどく劣化していれば構造用合板を張ってから断熱材を施工し、その上に空気層を設けてさらに構造用合板を張ってから屋根下地ルーフィングを貼り、屋根仕上げを施してもいいでしょう。

撤去材の積み込み
撤去材の積み込み
↑既存屋根の撤去と同時進行でこのように撤去材を運搬トラックに積み込んでいきます。

高性能断熱材
高性能断熱材
↑今回使用するのはこの高性能断熱材です。
日本でもトップを争う脅威の断熱性能を持っています。

屋根下地材料
使用材料
↑今回採用するのは構造用合板と高性能下地ルーフィング材です。
屋根はこの下地ルーフィング材が生命線となるので、極力良いものを採用しましょう。

屋根断熱工事
屋根断熱工事
↑このように既存の垂木を補強しながら間に断熱材を隙間なく充てんしていきます。

屋根断熱工事
屋根断熱工事
↑断熱材の隙間はすべて発砲ウレタンを注入して気密施工を施します。

屋根下地
屋根下地
↑新たな構造用合板を張ったら、このように下地の高性能ルーフィングを施工し、瓦桟を打ち付けます。

瓦材の荷揚げ
瓦材の荷揚げ
↑通常は下地材の施工後は、このように屋根の瓦材を上に載せておきます。

新規瓦葺き
瓦工事
↑いよいよ最終段階として瓦を葺いていきます。

瓦工事完成
瓦工事完成
↑こうして瓦工事が完成していきます。

瓦工事完成
瓦工事完成
↑ご主人様のご要望により、このように棟も一般的より少し高く積んでいます。

瓦工事完成
瓦工事完成
↑これですべての屋根の改修工事を終えました。

今回は瓦材を改修した工事事例ですが、現在は地震の問題により瓦が重いと考えて抵抗を感じられる方も多いことでしょう。それには一部誤解してる部分もあるので、もし私が担当させて頂く際には詳しくご説明を差し上げますが、勿論瓦以外の材料を採用することも可能です。
カラーベストやガルバリウムなどの軽量屋根、そしてセラミックなどもございます。

以上になりますが、このように屋根を断熱改修含めてリフォームすることは大変メリットのあるものになります。屋根からの暖気の流失を防ぎ、夏場の日射からも守ってくれ省エネに大きくかかわってきますから光熱費の違いもでてきます。

屋根の改修をご検討の方はご参考にしてみて下さい。