二世帯住宅 さいたま

今回は二世帯住宅について考えてみたいと思います。

私は勤めていた時から二世帯住宅というのは担当していましたが、残念なのは新築して数年後にはどちらかの世帯がいなくなってしまっていること。

そう、率直に言ってしまえば喧嘩別れのようなものです。
二世帯とはいっても同じ屋根の下に親子が住むということについて、それだけ神経が過敏になり、お互いがお互いを干渉し過ぎてしまう傾向にあります。

日頃の付き合いの中で、差し入れなどもあれば一緒の食事などもあるかもしれません。
そして上下階の音の問題なども刺激する要因となります。

ここで一言に二世帯住宅と言ってもいくつかスタイルがあるのはご存知でしょうか?
これは実際に検討した人でないとよくわからないかもしれませんが、二世帯住宅の定義って結構曖昧だったりします。

玄関を二カ所設けて上下階できっちり分けている本格的な二世帯住宅から、玄関は1カ所でキッチンは二カ所、浴室は兼用しているケースもあります。

このように単なる『二世帯が同居する住宅』と『二世帯住宅』というのは結構曖昧なのです。
本来は玄関を2カ所設けてキッチンや浴室などの設備は勿論、水道や電気のメーターも2カ所設けてきっちり分けるのが本格的な2世帯住宅なのですが、そのようにすれば当然予算もそれなりに必要になるので、電気のメーターは2カ所設けても水道は兼用したり、玄関は1カ所だけど中に入ってから上下階できっちり分かれて生活するというように、コストを削減した二世帯住宅というものも多く存在します。

本当にうまく関係を保てるご家族などは1階にメインのキッチンと浴室を設け、2階にはコンパクトなキッチンやシャワー室のみ設置してコスト削減していたりして、良好な家族関係を形成されている方も多いですし、そもそも二世帯住宅ではなく、単なる同居として二世帯の機能はほとんどないケースも多いです。

しかしそれには事前の予測を裏切るような同居による想定外のことも多々発生します。
将来を誓い合った仲の良い夫婦でさえもその関係を10年以上維持できるかと言えばそうでない場合も非常に多いのが現実です。

それが片方の両親と二世帯とはいえ、同居するということになれば、常に監視されているようでこれまでうまくいっていたものが次第に崩れていくということは珍しいことではありません。

私もこれまでたくさんの二世帯住宅を手掛けてきましたが、打合せの家庭で両世帯のクセというか言えないことなどもうまく引き出して末永く仲良く一定の距離感を保ちながらやっていけるような提案を心がけています。

生活するうえで、『我慢』というのは『ストレス』につながるので、それこそ昔は同居して嫁姑の関係で耐え抜いて頑張ったという時代もありましたが、今はそのよな時代ではないので、極力ストレスを排除し、本当に相手を思いやれる距離を入れてあげることが二世帯住宅のポイントだと考えています。

都心にマンションが建ち続けているので、比較的若い世代は都心へ住むようになり、地方では過疎化が進み地価の下落が深刻になっています。そして空き家も増え続けています。
人口が減少しているのにマンションや住宅が建ち続けているというのは明らかに時代に逆行しているわけですから、土地余り家余りの時代は加速してくるわけです。

様々な状況を考慮して、これからの住宅には可変性や耐久性というのも重要になってきます。
それが二世帯であれば、仮に一世帯になってしまったときにどうするかということなども考えて、将来に向けて可変性のある設計というものが大切です。

弊社は埼玉県川口市で事業を営んでおりますが、車での移動時間が片道1時間程度までは自社で建築工事まで手掛けることが可能です。
市町村で言えば南は東京都の板橋区、北はさいたま市は勿論、上尾市、久喜市、越谷市なども施工エリアです。お悩みの方、まずは無料設計相談からお申込み下さい。

なお、施工エリア外であっても、設計などのサポートは可能な場合もございますので、どうぞお気軽にお問合せ下さい。