雨漏りの原因

今回は雨漏り修理の流れをご紹介します。

まずは雨漏りと言ってもいろいろな種類の雨漏りがあります。
①屋根が外壁の経年劣化によるもの。
②防水の劣化によるもの。
③建築的な収まりが悪いもの。

これ以外にもいろいろな原因により雨漏りというのがありますが、この中でも一番多くて住んでいる方が困ってしまうのが③の『建築的な収まりが悪いもの』です。

これは新築時の収め方の問題なので、究極は原因となる部分を壊してやり直すということになりますが、そうなればコストもそれなりにかかってくるので困ってしまうのです。
とは言ってもずっと台風が来るたびに心配しているのは大きなストレスにもなります。

そこで雨漏りの対処方法として、まず初めに『原因の特定』、これが一番大切です。
ほとんどの業者はこれができずに修理の対策がとれていないのが現状です。
今回ご紹介する事例も、また私がこれまで手掛けてきた多くの雨漏りは、漏ってスグに私のところに相談に来られたのではなく、10年以上も経過したものが多く、中には20年、場合によっては新築時から30年以上も経過しているのに直っていないというものも年に数件ございます。

そんな中で、今回は③の『建築的な収まりが悪いもの』をひとつ解説させて頂きます。
下記の現場は木造2階建ての専用住宅、つまりごく一般的な住宅です。
築年数は30年ちょっとになりますが、新築後15年程度経過してから雨漏りが出始めました。

それから15年以上、いろいろな工務店や大手ハウスメーカーなどの修理を受けていますが、的確な原因がわからずに私のもとにご相談して頂いたものです。

私は初回の訪問時に軽く調査し、おおよその見当をつけておきました。
そしてその次の訪問時の検査で原因をほぼ特定しました。
原因はやはり『建築的な収まりの悪さ』でした。

この『建築的な収まり』というのは様々な部位で数多く存在しますので、屋根なら屋根の納まりがあり、屋根と外壁の取り合いならその納まり、防水なら防水の納まりがその種類ごとにあり、ほかにも数多く存在するため、やはり現場の経験が一番重要になってきます。

そして3度目の検査においてはっきりと既存の雨漏りの状況と同じ状況を再現しました。
雨漏り検査
上の写真からわかるように、既存の雨染みの内側が濡れているのがわかります。
実際このような状態が長く続けばこの漏る範囲も広がってきます。
雨漏り検査②
このように既存の雨染みと一致させることで、まずは原因をつきとめます。

これができればほぼ直すことができると思います。
このように多少複雑な部位からの雨漏りについては、確実に原因を見つけることが最も大切ですので、どこから漏っているのかわからないという状況下で余計な修理をしないというのが雨漏り修理の原則です。

それでも世の中の多くの雨漏り物件は、原因が明確にわからずに修理だけを繰り返しているケースがとても多いのが現状です。
雨漏りでお悩みの方、原因を確実に特定して修理をすることをお勧めします。